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教えて達人11月のまとめと12月のテーマ発表

早いもので今年ももう師走ですね・・・。


 

さて、11月の教えて達人のまとめです。http://b.ibbs.info/sliper201911/

 

設問

【SLIPERより】
 自傷行為を発見し、やめさせたいと考えられているのですね。自傷行為研究の権威である「国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター」の松本俊彦先生は「ー傷行為の援助において最も重要なのは、自傷行為をやめさせることではなく、自傷行為の背後にある若者たちの困難な問題を見極め、それを軽減することにある1)」、さらに「△海Δ靴娠臀プロセスを通じて世の中には信頼できる人もいて、つらいときには助けを求めてもいいことを知ってもらうこと1)」と述べています。したがって、養護教諭としてー傷行為自体をやめさせるのではなく、自傷行為の背後にある問題を軽減することおよび援助を求めやすくすることが大切です。
 自傷行為は単に自分の身体を傷つける行為だけでなく、自傷後に傷の手当てをしないことも含めた概念と考えられています1)。また、典型的な自傷行為は一人きりの状況で行われ、周囲の誰にも告白されない傾向があり、「人の気を引くためのアピール的行動」とは異なり、「孤独な対処行動」と理解すべきであるのです1)。自傷行為は自殺とは峻別される行為である一方、自傷行為を繰り返す者の自殺リスクは高く、長い時間をかけて様々な自己破壊的行動を発展させながら最終的に自殺既遂へと至る事例もあると松本1)は述べています。つまり、養護教諭としては、自傷行為は、その子の将来の自殺リスク因子として捉え対応することも必要なのです。
 これらのことから、「何も話さないのでどうすることもできない」と相談者さんは頭を抱えているようですが、まずは担任や部活動顧問等に最近の様子や家庭環境等を聞いてみましょう。中学校3年生ということなので、部活動の引退や高校受験が関係しているかもしれません。要因となる情報を周囲の者から収集してみましょう。それと同時に、本人にも、いつから自傷行為をするようになったのか、自傷行為をしてしまうのはどんな時だったか、きっかけや、そのときの感情を尋ねてみましょう。一度きりの声掛けでは話さないかもしれません。「何か困っていることない?あなたを守りたいので話して欲しい」と気持ちを伝え、心の痛みを自分の言葉で表現できるように言葉掛けしていくことが大切です1)。また、いつでも保健室に来て良いことを伝え、手当てを求めてきた場合は、「自分を大事にしたい気持ちがある」と理解し、「よく来たね」と言葉掛けすることも大切です1)。生徒が自分のことを告白したら、丁寧に何か辛いことがあったのかを聞き、問題を解決したり軽減する援助を考え、辛さを乗り越えるために自傷行為よりも健康的な別の対処法を一緒に考える必要もあると松本1)は述べています。自傷行為は、同じように苦しんでいる若者には驚くほど簡単に伝染するため、自傷創が他の生徒の目に触れない工夫も必要です1)。
 ケースマネジメントのスキルラダーにあるように、学校体制を整え役割分担すること、多職種と連携しケース会議を行うなど、改善に向けて養護教諭がマネジメントすることが大切です。
 自傷行為については、「国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター」ホームページ(https://www.ncnp.go.jp/general/books_12.html)に参考になる文献が掲載されています。まずは、養護教諭自身が、子どもたちを守って行くために自傷行為を行う子どもの心理状態や背景、援助の方法を理解する努力をしていきましょう。

1)松本俊彦 自傷行為の理解と援助 精神経誌114巻8号 2012

 


12月のテーマはこちら→http://b.ibbs.info/sliper201912/

 

設問

 

みなさまの投稿をお待ちしています。

 

 



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