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教えて達人10月のまとめと11月のテーマ発表

 

教えて達人10月のまとめはこちらです。→http://b.ibbs.info/sliper201910/

 

 

【SLIPERより】
 まず、尿検査の意義ですが、健康診断マニュアル(日本学校保健会)によると、「慢性腎疾患や若年性2型糖尿病の早期発見」とされています。これからは、無症状でありながら、放置されると、将来、透析が必要になるなど重症化する可能性があるからです。さらに、学校保健会のHPでは、透析にかかる医療費は非常に高いため、医療費の削減という日本社会の課題にとっても学校検尿が重要であるとも書かれています。学校検尿で発見される慢性腎疾患は、小学生で1万人に3{emj_ip_}5人、中高生で5人{emj_ip_}10人、と非常に少ないのですが、年間数百万の医療費削減になるというのです。個人レベルの腎疾患の早期発見という意義はもちろんですが、社会的な意義も大きいと言えます。
 この意義を聞いても、相談者さんは「それ知ってる」そう思いましたよね。いくら尿検査に意義があっても、その回収の大変さと天秤にかけると、急にやる気にはなりませんよね。もちろん、他の教員や生徒に意義を伝えることは大切ですが、教員や生徒が意義を知っても急に協力的になることは難しいでしょう。問題は、検査の意義の知識の教育だけではなく、尿採取やその回収業務という行動や、検査業者による回収や結果の通知方法、再検査などのシステムにもあるのだと思います。何が大変なのか、何に困っているのかを、養護教諭・教員・生徒の立場別に書き出し、問題を明確にした上で、こんなことに取り組んでみてはいかがでしょうか?

・近隣の学校などにどんな工夫をしているか、聞いてみる
・養護教諭同士で話し合い、改善のアイデアを出し合う
・検尿を出さない生徒に、出さない理由、どうしたら出せるのかを聞き、対策を練る
・検尿回収の回数を増やす、学校で検体が取れるようにするなどの工夫ができないか、検査業者に相談する
(学校で採取するにあたっては、学校医に採尿の方法について助言を得る。排尿した後、コップ一杯の水を飲んで、椅子などに座って2時間程度安静を保ったうえで採尿するなど。)
・早く回収できたクラスの担任に、検診などで時間を選択できる権利を与えるなど、何らかのインセンティブを与える
(いじめやハラスメントにつながらないような配慮が必要)

 問題を解決するには、創造力が必要です。健康診断をはじめ、養護教諭の仕事には、多人数の行動のコントロールが必要な複雑な業務が含まれます。だからと言って、「仕方ない…」と流してしまわず、改善の方法を考える視点を持ち続けなければ、ますます多忙になり余裕を失い、視野が狭くなり問題解決の力が落ちるという負のスパイラルに陥ってしまいます。大変な時は人に頼り、助けを求めることも必要です。まずは、頼れる養護教諭に愚痴をこぼしてみてもいいかもしれません。そして、少し元気が出たら、何が問題だったのか、整理してみましょう。創造的に問題解決をする思考は、健康診断以外にもあなたの養護教諭としてのスキルアップにつながります。固定概念にこだわらない、柔軟な思考を持つことは、学校に1人しかいない養護教諭にとっての強みにもなるでしょう。

日本学校保健会「児童生徒等の健康診断マニュアル」平成27年度改訂. P54-
https://www.gakkohoken.jp/book/ebook/ebook_H270030/index_h5.html#54
日本学校保健会:特集「養護教諭のお仕事」第22回「学校での心臓検診・腎臓検診」
https://www.gakkohoken.jp/special/archives/194#b-02-01

 


11月のテーマはこちら→http://b.ibbs.info/sliper201911/

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