「教えて達人」10月のまとめと11月のテーマ発表

10月のテーマはこちらでした↓↓

 

SLIPERからのまとめはこちら↓↓


下着をつけない指導がなされていることに驚きました。校内のルールとなっていることに相談者さんが違和感を持たれるのもよく分かります。まずは、保護者はどのような意見を持っているのか、近隣の学校はどのようにしているのか、を聞いてみるのが改善につなぐ第一歩ではないでしょうか。
そもそも、下着の役割として「下着には汗や汚れを吸い取る、身体を快適に保つ、汗を吸い汚れが付着するのを防ぐ、肌を被って体を守るなどの大切な役割があります。特に子どもの時期は、肌触りがよく、汗をよく吸い取り、また洗いやすい、木綿の下着が広く用いられます。木綿は冬も暖かく、皮膚にやさしいので、皮膚病やアレルギーを起こしにくいとされています。」1)とあります。そして、小学校3学年の保健の教科書2)の「毎日の生活と健康」の単元にある「体の清潔(主体の要因)」では、下着をつけることの重要性と清潔な衣服を身につけること、汗をかいたら着替えることが記載されています。教科書で教えていることと真逆のことを、体育の授業で実施させている矛盾を指摘して、教科書どおりの実践へ改善することを管理職に提案してみましょう。
そして、高学年女子への対応として、下着をつける時期や下着の本来の役割等の知識を身に付けてもらうために専門家を招いた授業を行うことも可能になっています3)。しかし、講師をお願いするのが難しい場合は、サポート素材がインターネット上に公開されていますので養護教諭自身が授業を行うことも可能です4)。なにより、二次性徴で胸が膨らみ始めてきた女子児童への羞恥心への配慮として、下着を身に付けることは、人権保護の観点からも必要です。
子どもたちの健康や安全を守るために、保護者の意見や近隣の学校の現状、正しい知識を身に付ける専門家の授業を活用し、管理職を含めた会議などで下着を身に付ける必要性の根拠をもって改善につなげましょう。

1) 公益財団法人日本学校保健会「学校と家庭で育む子どもの生活習慣 改訂版」p100
2) 学研教育みらい「新みんなのほけん3・4年」p11
3)「ワコール ツボミスクール」https://www.wacoal.jp/company/tsubomi/
4)「バイエル 女性の健康教育に関する講師派遣授業 かがやきスクール」
https://www.kagayaki-school.jp/index.html


まずは、子どもの困っていることに気づく力、そして、それを解決するために正しい知識を持って、周りを説得できる力を身に付けたいですね。

 

さて、11月のテーマはこちら↓↓

2学期のお悩みとしてこのような経験を持つ先生は多いのではないでしょうか?

どのように対応されましたか?

ぜひ教えてください。

書き込みはこちらから→http://b.ibbs.info/sliper201811/



「教えて達人」9月のまとめと10月のテーマ発表

「教えて達人」に9月のまとめと、10月の新テーマを掲載しました。

 

9月のテーマはこちらでした↓↓

SLIPERからのまとめはこちら↓↓


子どもたちの心の健康を支える養護教諭が心の不調に陥っては元も子もありません。あなたが全て背負うことはありません。数学科の教員には、保健室に休みに来た時を契機に、「病気で通院が必要なため、早退を余儀なくされることや、副作用のために気分が悪くなることを、教科主任または分掌主任に説明し、通院のため、不在時時には残された人に一部業務負担となり迷惑かけることがあるかもしれない」と報告した方が良いと伝えましょう。もし、ご本人が治療を受けながらの勤務や周りの教員からの冷たい反応に困り感を抱いているのならば、外部の相談機関に相談することを勧めてみても良いでしょう。
批判ばかりしている教員は、自分の働きが認められず自分ばかりが働いて損しているという被害者意識が数学科の教員に対する攻撃性になって表れたのかもしれません。学校現場の業務量が増え、疲労感を持つと、不寛容になったり、少しでも楽をしているように見える人に嫉妬心を感じたりします。それが身近な人に向かいやすく、お互いに敬意を払えば問題がないと思われる些細なことでトラブルになりがちです。よって、職場の環境の問題や改善に向けて、管理職に相談してみましょう。
今日の複雑な学校問題に対応するためにも、学校全体で連携・協力できる体制作りが必要不可欠です。そのためにも、職場内の良い雰囲気作りや、治療と仕事を両立する教職員の支援について、下記のような答申や通知などを根拠に、管理職および衛生管理者に教職員のメンタルヘルスを良好に保つための研修会を企画するなどの改善策や予防策を提案しましょう。
女性特有のガンだと言い出しにくいかもしれませんね。しかし、今や2に1人がガンになる時代です。病気の治療を受けながら安心して働き続けられる職場、病気の治療を受けながら働く人を無理なく支えることができる職場が、これからの課題なのかもしれません。

 

・教職員のメンタルヘルス対策について(最終まとめ) 平成25年3月29日
教職員のメンタルヘルス対策検討会議 より引用
http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2013/03/29/1332655_03.pdf

「予防的なメンタルヘルスの取組がきわめて重要である。(6頁)」
「対人関係上のストレスがある場合には、職場において孤立するようになり、職場における業務やコミュニケーションについて、うまく対応できない状況が生まれやすい。(9頁)」「校長が早めに進んで関わっていくような学校は、メンタルヘルス不調が生じることが少ない(10頁)」

・学校現場における業務の適正化に向けて 平成28年6月13日
次世代の学校指導体制にふさわしい教職員の在り方と業務改善のためのタスクフォース より引用
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/uneishien/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/06/13/1372315_03_1.pdf
「・・・教職員のメンタルヘルス対策の改善を図る必要性がある。なかでも、メンタルヘルス不調の未然防止が重要であり・・・(15頁)」
「管理体制が整備されていても、衛生委員会や定期点検が形骸化している場合いもあることから、校長をはじめとする管理職がリーダーシップを取って、現場の意識改革に取り組み・・・(16頁)」


養護教諭としては、教員の心と体の健康も無視できない問題です。

お悩みのある先生も多かったのではないでしょうか?

 

さて、10月は打って変わってこんなテーマです↓↓

あなたの学校にも実態と合わないいおかしな決まり、まだあるのではないでしょうか?

どう対処していますか?ぜひ教えてください!!

書き込みはこちらから→http://b.ibbs.info/sliper201810/

 



「教えて達人」8月のまとめと9月のテーマ発表

今年の夏の暑さは異常でしたね。

2学期に入っても暑さが続き、先生方は対応に苦慮していらっしゃるところだと思います。

 

8月の教えて達人のテーマでは、熱中症に関する学校の決まりについてを取り上げました。

スリッパのまとめは下記の通りです。


【SLIPERより】
現状から熱中症予防の対応に不備を感じ、それを養護教諭として職員会議で提案したというのは組織活動として大切なことができていますね。さて、問題はここからですね。提案してみたものの、それが様々な意見により実現できなさそうである、ということです。
スポーツドリンクにはかなりの糖分が含まれています。運動する際には、エネルギーとしてその糖分は必要ですが、日常的な飲み物としてはどうでしょうか。むし歯や肥満のデメリットが考えられ、そこを危惧している意見が多いということでしょう。その他にもペットボトル症候群、金属容器に酸性飲料を入れることで起こる食中毒の事例もありますので、それらについても知っておく必要がありますね。しかし、校外学習や暑さ指数が危険になるような日は命を守る行動の方が優先でしょう。
次にあなたが提案する際には、まずは根拠を持って説明することが求められます。メリットとデメリットの両面があること、薄めて飲用する・定期的にうがいをさせるなど運用上のルールを決めることなど、デメリットへの対応も含めた提案にすることが必要です。保健便りや直接の保健指導により、家庭・児童生徒に情報をしっかりと提供した上で家庭・子ども自身に考えさせ、自分に必要な行動を選択させることが理想です。
また、各校に配付されている環境省の『熱中症環境保健マニュアル』(2018年3月改訂)も参考にして対応してください。


学校の実情、保護者の考え、その日の気温・天候・日課など様々な情報を得た上で、養護教諭として子供の健康を守るための根拠に基づく提案ができるといいですね。

 

9月のテーマはこちらです。

教員のメンタルヘルス、がんを持ちながら働くこと・・・。

子どもへのがん教育が始まっている今、まずは身近な問題として考えてみるのもいいかもしれません。

 

皆様のご意見・ご感想をお待ちしております!→http://b.ibbs.info/sliper201809/

 

 

 



「教えて達人」6月のまとめと7月のテーマ発表

ネットde掲示板「教えて達人」の更新をしました。

6月のテーマとまとめは以下の通りです。

 

【SLIPERより】

今年3月に足立区立の中学校で行われた性教育の授業が都議会で取り上げられたことは記憶に新しいと思います。指導要領に記載がない妊娠の経過と避妊を扱ったことが問題視されました。
性教育は以前からこうした「寝た子を起こすな」的な議論が繰り返されてきました。しかし、現場にいると相談の中にもあるような「寝ている子などいない」実態を日々目の前にすることになります。『早く正しい教育を!』と焦らずにはいられないお気持ち、とてもよくわかります。
性に関する知識や行動には個人差が大きいことが、議論を生む原因の一つでしょう。このように緊急性の高い状況では、リスクの高い生徒を集めて指導を行う方法も有効かもしれませんが、今はリスクの高い子供が見えにくくなっている時代です。全ての子どもが義務教育のうちに得ておくべき知識を学習できるよう、系統的に進める必要があります。しかし、これまで実施されていなかった性教育を実施するためには、準備が必要です。いくつかポイントをあげてみます。

・これまでの性に関する指導や保健学習の実施状況を把握する
→性に関する指導がどのように行われ、生徒がどの程度理解しているかを把握する。
・教員や保護者は、子どもの現状をどう理解しているのか
→養護教諭として把握した事例をもとに、性に関する問題の現状と教育の必要性を訴えかける。
・教えるべき内容を検討する
→学習指導要領にない内容でも、現実的な課題を解決するためであれば、学級活動の保健指導として取り上げることが可能である。しかし、いきなり避妊や性感染症を取り上げるのは、教員や保護者の反感を買うことになりかねません。、男女交際や自分を大切にすることのようなコミュニケーションに関する教育から始め、子どもや保護者、教員の反応を見つつ進める。これまでに性に関する問題行動があった生徒や虐待経験のある生徒などにも配慮し、内容をよく吟味する。
・教員や保護者の理解を得る
→学校内のみでなく保護者の理解も大切となる。保健だよりなどで教育の内容や意図を丁寧に伝え、家庭内でも話題にしてもらうきっかけづくりをする。
・教育の方法を検討する
→先ずは、ハイリスクの子どもへの相談体制の整備などの個別指導を充実させる。それと同時に、交際マナーや自分を大切にすることなど、今できる性に関する指導を全体にも実施できるよう進めていく。個別と集団、両方への指導体制を考慮することが大事。
個別に子供が学ぶことができるよう、信頼できる情報源(書籍やインターネットのサイト)を占めることも役に立つ。
集団指導については、保健行政で取り組んでいる思春期教室などの枠組みを利用することもできる。その際には、他校での実績のある外部講師などにお願いする方法もとることできる。しかし、その場合は十分に打ち合わせを行い、学校の実態や課題を伝え、目的を共有しておくことが必要。
・教育が定着するような体制づくり
→1回の授業で終わらせない工夫が必要。その後も学校全体で支援をつないでいけるよう、定期的に学級で性について話し合う機会を持ったり、保健室でミニ講座や相談活動を行ったりなどの取り組みを学校全体で進める。

「子どもの心と体を守るために必要な指導をしたい!」という思いは素晴らしいと思います。大切な問題だからこそ、正しい知識がしっかり子供たちの力となって身につくよう、時間をかけて準備をし、確実な取り組みにつながっていくといいですね。


7月のテーマはこちら

皆様からの投稿をお待ちしております!



「教えて達人」5月のまとめと6月のテーマ発表

今回の5月のテーマは健康診断の事後措置についてでした。

皆さんも結果のお知らせを出しているところではないでしょうか?

 

5月のテーマはこちらでした↓↓

スリッパからのまとめがこちらです↓


【SLIPERより】
ここで、今相談者さんが問題としているのは、
)寨茲蝋三紊妨〆嵯覯未鯏舛┐討ら総合的に判断してお知らせをだすべきではないのか?
検査から長く経ってしまうと場合によっては症状がその間に進んでしまうのではない
か?
という二点ではないでしょうか。
まず、,砲弔い討蓮健康診断の結果は、6月30日までに行い、21日以内に結果を通知する(学校保健安全法施行規則)、項目ごとまたは終了した項目をまとめて通知するとともに、総合評価を学校医と相談の上、通知することが望ましい1)とされていることから、原則として検査結果は学校医に伝え、総合的な判断が必要と言えます。
しかし、今回のように2カ月以上も期間が空いてしまうような場合は、△里茲Δ烹殴月も放っておいていいものだろうか、と心配になってしまいますね。そこで、スリッパメンバーがお世話になっている学校医さんに、伺ってみました。すると、別々に出しても構わないということでした。
各校の実態に合わせて学校医と相談しながら、臨機応変に対応してよいと思われます。基本的に健康診断はスクリーニングですので、異常が見つかっても、自覚症状はなく、検査結果の通知を急ぐ必要がないものがほとんどです。しかし、緊急性が高いと思われる場合、眼科や耳鼻科等の感染性疾患が疑われる場合、視力のように学習に影響がある場合は、早期の対応が必要となります。
加えて、各学校の行事との兼ね合いをみながら、健康診断の日程を決める際、可能な限りで検査と検診を近い日にするということも事前準備として必要なことですね。
1)児童生徒等の健康診断マニュアル 平成27年度改訂 日本学校保健会


 

6月のテーマの発表です!↓↓

 

性についての問題行動は時代とともに形を変えつつもずっと続いています。

子どもを守るために教育はどうあるべきなのか、一緒に考えて見ませんか?

 

 

 

 



「教えて達人」4月のまとめと5月のテーマ発表

健康診断シーズン真っ最中ですが、皆様、悩んでいませんか?

「教えて達人」でも、5月は健康診断にまつわるお悩みを取り上げています。

ぜひ、書き込みしてくださいね。

 

まずは4月のテーマとまとめから。

 

4月のテーマはこちらでした↓↓

http://b.ibbs.info/sliper201804/

そして、SLIPERのまとめはこちら↓↓


職場環境が変化する中での漠然とした不安や焦りは、誰でも経験するのではないでしょうか?特に大規模校から小規模校への異動は、保健室経営も当然変化しますし、校務分掌も多くなったりして戸惑うことも多くあると思います。今回の質問者さんの悩みは「周りが経験して成長していることに対する不安」なのですよね。まずは、自分の不安を整理して「不安を見える化」してみましょう!
「来室が少ない」「これといった問題がない」とありますが、来室が少ない理由を分析してみましたか?少ない理由として学校内の体制が整っていることや、家庭の状況の落ち着きといったことが背景としてあるのではないでしょうか?もしそのような状況であれば、健康診断結果から子どもの健康問題を見つけ教育を行っていくことや、予防教育も行うことができます。小学校ですから家庭との連携も重要になりますし、保護者を巻き込んだ健康教育も可能ですよね。更に進んだ指導が可能と言うことです。
そして、来室が多いと目の前の仕事に追われがちで、余裕がなくなることもあります。来室が少ないのを強みにし、「保健室から出て教室での子どもの様子をみる」「多くの校務分掌を経験することで学校全体がみえる」ということも可能になるのではないでしょうか?
「経験ができないと学びにつながらない」と感じているようですが、専門誌などに各種研修会・勉強会があるので積極的に参加して学びを深めていくことや、周りの養護教諭の経験をシェアして自分の学びにつなげ、一緒に解決策を考えることで力をつけていくのもよいですね。ぜひラダーの「自己研鑚」を参考にしてください。
不安に思うこと、解消できるように改善していくことが次のステップにつながります。がんばりましょう!


 

5月のテーマはこちら↓↓

http://b.ibbs.info/sliper201805/

 

忙しい時期ですが、みんなで意見交換しあって、なんとか乗り越えましょう!

 

 

 

 

 

 



「教えて達人」3月のまとめと4月のテーマ発表

新年度が始まりました!

スリッパメンバーも新たなチャレンジに挑んでいます。

チャレンジは苦しいけれど学びもたくさんあります。

そう思うことにして、一歩づつ進んでいます。

 

さて、教えて達人の3月のまとめと4月テーマの発表です。

 

3月のテーマはこちらでした↓

http://b.ibbs.info/sliper201803/

SLIPERのまとめはこちら↓

学校保健安全法には、学校における感染症の予防に関する規定があり、その主となるものは、出席停止と臨時休業である。その目的は、感染症の拡大防止にある。校長は、学校において予防すべき感染症にかかっている、かかっている疑いがある、またはかかるおそれのある児童生徒等に対して、出席を停止することができる1)とされています。そのため、今回の相談内容のように医者にいかなくても、校長は「かかっている疑いがある」「かかる恐れがある」ということで出席を停止することができます。
しかし、現実のインフルエンザの出席停止の運用方法はどうでしょうか。
産経ニュースインフルエンザ治った証明書「要」「不要」なぜ分かれる学校の対応http://www.sankei.com/life/news/180317/lif1803170001-n1.html(2018.3.17)という記事が出ています。これは、証明書の提出を求めない学校もあるという記事です。
このことから全国的に見ると医師からインフルエンザと診断され、医師からの証明書を提出した子どもに対してのみ、校長が証明書を根拠に出席停止としている訳ではないということが理解できます。
学校保健安全法の運用上は、医者に行かなくても学校長が出席を停止させることができます。
ほとんどの保護者は、子どもが発熱しインフルエンザが疑われる場合、休んで早く治って欲しい、他の子どもにうつしたくない、と考え、出席停止の制度を受け入れます。しかし、今回の保護者は、学校に行かせたいと考えているのですよね。なぜ、「病院に言っても仕方がない」と考えて、早く学校に通わせたいのかを掘り下げる必要があります。「仕方がない」のは、経済的に困窮していて病院に行くお金がないのか、仕事が忙しく病院に連れて行くことができないのか、仕事が休めず家に子どもを置いて置きたくないのか、病院には行かずとにかく自然治癒を好んでいるのか、子どもを可愛いと思えず病院に連れて行きたくないのか、勉強が遅れるので早く登校させたい、などなどが考えられますね。保護者にはゆっくり休ませたいけど、休ませられない理由があるのかもしれません。
今回の保護者は、「出席停止にならなくてもいい」と返答していますが、感染防止の目的で無理して登校しないことを伝える必要があるでしょう。しかし現実には、「登校させないでほしい」というメッセージが「登校させるな」と強く伝わってしまうと思わぬ保護者とのトラブルになりかねません。担任が説明し、保護者の了解が得られない場合は、養護教諭の出番だと思います。保健専門職として、養護教諭から母親に連絡をして事情を説明しましょう。
それでも、色々な家庭の事情で、無理して登校させる保護者は現実にはいます。その場合でも一番にその登校した子どもおよびクラスの子どもたちの健康・安全を守ることを考えなければいけません。病院に行く、行かないは保護者の判断になりますから、病院に行くことを勧めつつも、絶対に病院に行かなければ学校にきてはいけないということはできません。(学校長が出席停止を命じれば別ですが)体調が良くなるまで無理して登校しないでくださいとあきらめずに伝え、それでも、登校してきて、体調が悪い様子が少しでもあればすぐに早退させましょう。ただ保護者によっては迎えに来ることができない場合もあります。その場合は、他の子供との接触が避けられるよう教室で過ごさせず保健室で保護者が迎えにくるまで待たせましょう。その際も1時間しか休養させられない(多くの保健室は休養の目安は1時間となっている)と四角四面にルールを運用せず保護者の想いをくみとって接することが現実的だと思います。

1)学校において予防すべき感染症の解説 (文部科学省)


そして、4月のテーマの発表です↓

http://b.ibbs.info/sliper201804/

一人職だからこそ感じる焦り、皆さんも経験あるのではないでしょうか?

アドバイスをぜひ書き込んでください!

 



「教えて達人」2月のまとめと3月のテーマ発表

卒業式シーズンですね。

養護教諭の皆様は、成長した子どもたちを送り出すのは、寂しくもあり、嬉しくもあり・・・。

そんな複雑な気持ちを味わう季節ではないでしょうか。

 

さて、教えて達人の2月のまとめと3月のテーマ発表です。

 

2月のテーマはこちらでした。

http://b.ibbs.info/sliper201802/

【SLIPER】からのまとめは以下の通りです。

心身の健康面に働きかけることは養護教諭の職務であり、あなたの気づきはとても重要な視点だと思います。
中学校や高等学校に比べ、小学校では髪の色やピアスなどに対し、寛容なところが多いようです。中高生では身の回りのことは生徒自身の責任になりますが、小学生はまだ親の責任の範囲が大きいという考えがあるからでしょう。つまり、小学生と中高生では問題の意味が別のところにあります。中高生の校則に反する身なりは、生徒指導上の問題となります。それに対し、小学生では親の育った環境、考え方、子育て方針からくる、親の価値観のあらわれです。
身なりは「みんなと違う」という理由でいじめにつながる可能性もある問題です。慎重に取り組みたいですね。
昨今の親世代の規範意識や子育て能力の低さは問題視されています。身なりは、親の教育力の低さの現れと考えられる場合もあるでしょう。これからの学校は、親の教育力が低い場合、親を指導する役割も担って行くべきだと考えます。
そこで、まず、現状と背景を把握してみましょう。

・起きている具体的な健康問題は何か?または、起きそうな予測される具体的な健康問題は何か?
・本人はどう思っているのか(本人も茶髪・ピアスをしたいのか、親にされられて嫌なのか)。
・本人を取り巻く周囲の児の反応(アイツだけカッコつけてるなど)はどうか。
・他の保護者はどう見ているのか(地域でも浮いている家庭なのか・・)。

相談者の方は、毛染め、パーマ、ピアスなどの身体への危険性が気になっているとのことです。養護教諭として健康との関連から情報発信することは、親に必要な情報を与えるために必要でしょう。なかには健康への害という視点に気づいていない親もいるのではないでしょうか。毛染めパーマなどの健康への影響については、以下の本がよく知られています。
しかし、国際化が進み、多人種・多文化の子どもが学校にいる今、ピアスや毛染めが、その国のオシャレ、つまり身だしなみであったり、宗教上の理由であったりする場合もあります。保護者との面談の際には、こちらが捉えた健康問題を一方的に指導するのではなく、保護者の背景にある文化や価値観を尊重しつつ、気持ちを汲み取るようにしましょう。
こうした指導を行うにしても、校内の共通理解が必要になると思います。「校長が保護者の自由」と言っていても健康問題や周囲の児童からあきらかに浮いているなど、いじめの兆候があれば、学校全体で取り組むべき問題になります。現状を把握、分析した上で、自分の考えを管理職に伝えてみてはいかがでしょうか。

*岡村 理栄子(2016), おしゃれ障害 子どものうちに知っておきたい! (健康ハッピーシリーズ), 少年写真新聞社


 

そして、3月のテーマの発表です。

http://b.ibbs.info/sliper201803/

 

皆さんの悩んだ経験やご意見など、お待ちしています!



教えて達人12月のまとめと1月のテーマ発表

平成30年が始まりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

教えて達人の12月のテーマはコチラでした。http://b.ibbs.info/sliper201712/

【SLIPERより】
子どもが学校管理下でケガをしたとき、特に2番の投稿者が書いてくださったように、一度にいくつものケガをしてしまったら、何科を優先して受診したらよいか迷いますね。
質問にあった巻き爪は外科、皮膚科、形成外科、じんま疹は皮膚科、内科、めまいは耳鼻咽頭科、神経内科、脳神経外科の受診が一般的です。また、深いすり傷の場合は外科ですが、捻挫、打撲、骨折などが疑われる場合は外科の中でも整形外科、顔面の骨折や大きな火傷などの場合は形成外科を受診するのが推奨されています。小さな傷や浅い傷、軽度のやけどなどは皮膚科でも診てくれます。
しかし、3番、4番の方の記載にあるように、地域にある病院の診療科や医師がどの範囲まで診察しているのかが受診病院を決めるポイントになると思いますので、他校の養護教諭や保護者からの地域の病院に関する情報収集を行うと良いですね。
東京都では医療機関案内サービス「ひまわり」(http://www.himawari.metro.tokyo.jp/qq/qq13tomnlt.asp)で、都内の医療機関の検索や電話での相談を24時間受け付けています。また、東京消防庁救急相談センター(http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-kyuuimuka/guide/main/index.html)では「#7119」の電話番号で、救急車を呼ぶべきか?自分で病院にいくべきか?など迷った時に医療チームに相談でき、緊急性に応じてそのまま救急車を手配したり、医療機関を紹介してくれます。
また、区市町村の健康課などに問い合わせると、症状から何科を受診したらよいか案内してくれたり、電話番号やシステムが違っても地域の消防署などに相談窓口を設けているケースもあります。自分の住んでいる地域に同様のサービスがないかも調べておくと、受診科を迷ったときに役立つと思います。
 


1月のテーマはコチラ http://b.ibbs.info/sliper201801/

 

皆様のご意見、おまちしています。

(加藤)



教えて達人8月のまとめと9月のテーマ発表

9月になり、急に涼しくなっていますね。気温の変化についていけません…。皆様はお風邪など召されていませんか?

 


8月の教えて達人のテーマはコチラでした↓http://b.ibbs.info/sliper201708/

【SLIPERより】
薬物乱用は、その本人だけの問題ではなく、社会全体の問題であることから、文科省から「薬物乱用防止教育の充実について(通知)」が出ています。
http://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/1297196.htm
また学習指導要領でも、取り扱うようにされています。よって、根拠となる通知や答申などを示した上で、管理職のからの協力を求め、可能であれば、同じ地区内の近くの高校の養護教諭から薬物乱用防止教室を実施しての効果が分かるような生徒の感想の資料を頂き、提示し、保健体育の授業やHR活動ではなく、なぜ薬物乱用防止教室が必要か、職員会議等を通して説明してみると良いと思います。
「保健教育」ステップ2集団への働きかけ4にあたります。
薬物乱用防止教室を開催するに当たっては、まずは学校薬剤師に相談してみる。そして、近隣の警察に相談するなど専門家の力を借りるのが良いと思います。薬学部のある大学でも講師派遣をしてくれるところもあるはずです、相談してみましょう。
「保健教育」ステップ3の集団への働きかけ6にあたります。
だからと言って講師に丸投げするのではなく、生徒の実態などに応じて、希望する話の内容を校内できちんと検討した上で講師に伝え、講話の時間内で教員からの話も交え、講師と教員が一緒に指導をするという姿勢も大切です。一度きりの講演で終わるのではなく、その講話内容を踏まえた保健の授業や、HR活動に繋がるようにすることも効果的です。
前年度のうちに予算計上し、学校保健計画に組み込み、保健の授業だけでなく、専門家や保護者、地域ぐるみの活動に発展させると、なお薬物乱用問題の深刻さと社会における取組の重要性を実感してもらえるのではないでしょうか。
「保健教育」ステップ4の集団への働きかけ2にあたります。

 


9月のテーマはこちら↓http://b.ibbs.info/sliper201709/

みなさんのご意見、お待ちしています!

投稿はコチラから・・・ http://b.ibbs.info/sliper201709/

 

(加藤)

 



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